歯周病・インプラント専門医在籍|品川区戸越の歯医者|「戸越なかやま歯科」|当院で活躍する歯科衛生士さん

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歯科衛生士対談③

symposium clinic歯周病の処置にはどんな器具を使うの?

こちらでは、「戸越なかやま歯科」の歯科衛生士による特別座談会をお届けします。歯科衛生士は、さまざまな医療機器や器具を使って歯周病の処置を行います。歯科衛生士たちに、それらの特長について語ってもらいました。

歯周病の処置にはどんな器具を使うの?

座談会参加者:左から中山亮平(歯科医師)・加藤天音(歯科衛生士)・森田奈留(歯科衛生士)・安野亜優(歯科衛生士)

わずかな歯石やプラークも見逃さない
「高倍率ルーペ」

森田:当院の歯科衛生士は患者さまのお口の中を診たり歯石を取る時に、高倍率ルーペを使用しています。歯は小さいので、8倍にまで視野を拡大しながらメインテナンスなどを行うことで、精度の高い処置ができます。

加藤:高倍率ルーペを使用しないで、肉眼でお口の中を診るクリニックもあるようですが、当院ではしっかりとしたメインテナンスを行いたいので、高倍率ルーペの使用を徹底しています。実は、私が以前働いていた歯科医院では、肉眼でスケーリングやSRPを行っていました。

安野:ちなみに今、加藤さんの話に出てきたスケーリングは、スケーラーという器具を使って歯の表面に形成された歯石を除去する処置です。スケーラーにはいくつも種類があり、歯周病の処置では歯肉縁下の歯石除去や根面の滑沢化を行うキュレットスケーラーと呼ばれる器具を使うことが多いです。

キュレットスケーラーが並んでいる写真

歯石は硬くなっているので、歯ブラシで取り除くのが困難なので専用の器具を使います。SRPは、スケーリング&ルートプレーニングの略で、歯周ポケットの中の歯根に隠れている部分の歯垢や歯石を取り除く処置のことです。

加藤:当院で初めて高倍率ルーペを使ってお口の中を診るようになって、「あ、今まで全然見えていなかったんだ。歯石の除去も十分できてなかったかもしれない」と実感したほどです。

森田:一見、きれいに見える歯の表面でも、高倍率ルーペで診るとプラークが付着していることがあります。やはり、歯科衛生士に高倍率ルーペは必須です。細かなところまで気付けるのが高倍率ルーペを使うメリットだと思います。わずかな歯石だったり小さな虫歯だったり炎症だったり、肉眼では見逃してしまうような細かな異変に気付けます。

安野:もう、肉眼には戻れないですね(笑)。

森田:あとは、メインテナンスの際にも「ここに触れたら痛いだろうな」という箇所も認識できるので、痛みが少なく快適に行うことができますね。

安野:そして高倍率ルーペを使うようになって、身体の疲労が少なくなりました。

中山:意外なメリットですね(笑)。

安野:肉眼だと患者さまのお口の中を、ムリな姿勢で覗き込んで診ることがありました。でも、高倍率ルーペを使うと、ムリな姿勢をせずにお口の中を診れるので、歯科衛生士の身体の負担も減ったと思います。

加藤:確かに! 私は高倍率ルーペを使うことで、首の痛みがなくなりました。

中山:患者さまのお口をしっかりと守るためにも歯科衛生士の負担軽減のためにも、高倍率ルーペは必要不可欠です。仮に、ほんのわずかでも歯石が取り除けていなかったら、炎症につながってしまうかもしれません。

柔らかい汚れや着色汚れも優しく落とす
「エアフロー」

安野:次は、エアフローについてご説明します。

エアフローの写真

これは、お水と細かい粒子が中に入っています。これを吹き付けることで柔らかい歯垢などの汚れや着色を落としてくれます。

加藤:他にも、タバコのヤニやコーヒー、紅茶、ワイン、カレーなどの着色汚れも落とせます。

安野:エアフローは、「エリスリトール」という柔らかい粒子を使用しています。「粒子を吹き付ける」と聞くと、歯を削っていくようなイメージを持たれるかもしれませんが、そうではありません。このエアフローを使えば、低侵襲で傷つけることがありません。

森田:インプラントや自費のセラミックなどにも使うことができます。

安野:エリスリトールは水溶性で水に溶けやすいので、歯周ポケットの中に入っても問題ありません。あとは、ブリッジをされている患者さまで、自分では磨きにくいような際の部分にも入り込んできれいにしてくれます。

森田:とても優秀な医療機器です。

着色汚れがある歯の写真と、エアフローを使用した改善された写真

安野:エアフローは、着色汚れが落とせるので喜んでいただける患者さまが多いです。継続的に使っていくことで、着色汚れはかなり改善されていきます。もちろん、エアフローを使いつつ、ブラッシング指導も行うことで、着色しにくい環境に変えていくことも大切です。

この治療についての詳細はこちら
症例タイトル エアフローで着色が改善した症例
患者さまの主訴 着色が気になる
治療内容 エアフローによる歯石除去
患者さまの年齢 33歳
患者さまの性別 男性
治療期間 1回
治療費用 保険診療範囲内
治療する際に起こるメリット 強い痛みがなく着色の汚れを改善できる
治療する際に起こるリスク・副作用 1回の時間が少し長い

中山:痛みがないのに、汚れや着色がしっかりと落とせるのがエアフローのいいところです。エアフローも他の歯医者では使っていなかったりしますし、使っていても自費治療に限定している歯科医院も多いです。もちろん、当院では保険治療にも使っているのでお気軽にご来院ください。

超音波で歯石を徹底的に除去する
「バリオス」

加藤:続いては、バリオスについてご説明します。「バリオス」って聞いても、どんな医療機器なのかイメージできませんよね(笑)。バリオスとは超音波スケーラーのことで、歯石を除去したり、洗浄したりすることができます。超音波が1秒間に約4万回振動しますが、その力で歯石やバイオフィルムを除去し洗浄してくれます。

バリオスの機器の写真

機械に水を入れたボトルを差し込んで使いますが、水には殺菌効果のある薬剤を入れています。知覚過敏があってしみやすい患者さまには、ぬるま湯を入れて使うこともできます。

森田:バリオスの他の特長として、先端に取り付けるチップの量が豊富です。歯って丸みがあったり形状がさまざまですが、あらゆる歯に対応できるようにチップが揃っています。

加藤:バリオスって、都内でも導入している歯医者はまだまだ少ないと思います。でも、当院では患者さまの負担を少しでも抑えるために導入しています。

歯垢除去効果を高める
「フロス・歯間ブラシ・タフトブラシ」

安野:ここまでご紹介した、高倍率ルーペやエアフロー、バリオスは歯科衛生士が使う医療機器ですが、健康なお口を保つために、患者さまにもご協力が欠かせません。

森田:毎日使う歯ブラシはもちろんですが、フロスなども使いながら、しっかりとしたセルフケアをお願いしています。

安野:これは2022年の調査ですが、日本では全体の50%ぐらいがフロスとか歯間ブラシをセルフケアの補助として使っていらっしゃいます。でも、アメリカでは2014年の時点で60%もの方が使っています。

中山:つまり、半数の方しか使っていないんです。まだまだ意識が低いのが実情ですね。

デンタルフロスの有用性を数値化した結果の表を説明する衛生士

安野:歯ブラシだけだとお口の中の汚れは、58%しか取れません。でも、フロスや歯間ブラシを使うことによって86%も取れるようになります。約1.5倍も除去効果が高くなります。

加藤:絶対に使った方がいいです。

中山:特に歯周病になると歯ぐきが下がっていくので、歯と歯の間に隙間ができます。そうなると、歯ブラシだけでは限界があります。

安野:フロスは、歯と歯の間のコンタクトと呼ばれる部分に有効です。歯間ブラシは、歯と歯の間の三角形の部分に有効です。歯周病の方は、特に歯間ブラシを一生懸命に頑張っていただきたいです。

森田:歯間ブラシにも、SサイズからLLサイズまでさまざまな種類があるので、自分に合うサイズを選ぶようにしましょう。もちろん、どのサイズが合うのか分からない患者さまには、私たちがしっかりとアドバイスさせていただきます!

安野:ご自身の歯と歯の間よりも細い歯間ブラシだと、一生懸命清掃しても効果がほとんどありません。反対に太い歯間ブラシだと、傷つけてしまう恐れがあります。

タフトブラシの写真

他にもタフトブラシもお勧めしています。普通の歯ブラシや歯間ブラシで汚れが残りやすい部分だったり、親知らずとか奥歯の細かいところをピンポイントで磨ける歯ブラシです。歯周病には、こちらも併せて使うと効果的です!

種類豊富なので歯科衛生士と決めた方がいい
「洗口液・歯ブラシ」

加藤:続いて洗口液についてご説明します。洗口液と言うよりも、マウスウォッシュと言った方が馴染みがあるかもしれません。ドラッグストアに行くとたくさんの種類が売っていますが、実は洗口液と液体歯磨きで役割が異なります。

安野:まず、洗口液と液体歯磨きがあること自体ご存じない方も多いかもしれません。

加藤:液体歯磨きは、歯磨き粉が液体になったものと考えていただければ大丈夫です。洗口液は歯磨きした後に、プラスして使うものです。その洗口液にもいろいろな種類があって、殺菌効果がある商品や、フッ素が含まれていて虫歯のリスクを抑えられる商品もあります。。

森田:歯周病の方は、歯周病の有効成分の含まれた洗口液がいいでしょう。

洗口液の成分がわかる表

歯周病の方におすすめの洗口液

加藤:歯周病の方は、「CPC」という成分が配合されていたり、「GK2(抗炎症成分)」が配合されている商品がいいと思います。これらの成分は、殺菌に優れているので、すでに歯周病になっている方だけでなく、予防の観点からも効果があります。

安野:洗口液も、患者さまのお口の状態を診ながら、ベストなものをお勧めさせていただきます。

加藤:アルコールタイプの洗口液だと刺激が強かったりするので、苦手な方はノンアルコールの洗口液をお勧めします。選択肢はいろいろあるので、歯科衛生士と相談しながら決めていくといいです。

安野:次は歯ブラシですが、毛先の種類がさまざまあります。患者さまのお口の状態に合わせて、適切な歯ブラシは異なります。歯周病や炎症がある方の場合、一般的な歯ブラシで磨くと痛みが出てしまうので、毛先が細くなっている「テーパー毛」というタイプがお勧めです。毛先の硬さに関しては、「普通」または「柔らかめ」がいいでしょう。

森田:男性の方に多いのですが、硬い歯ブラシで力を入れてゴシゴシ磨くと「磨いた感じがしてスッキリする」とおっしゃる方が多いです。でも、力を入れて磨いている方の歯の表面は摩耗してしまっているケースが多いです。

安野:歯の表面を傷つけるだけでなく、歯ぐきを傷つけて歯肉退縮を起こす可能性があります。つまり、歯周病の原因になりかねません。どうしても力を入れてしまう方は、毛の硬さを柔らかめにしていたりする必要があります。

加藤:あとは、お口の大きさも歯ブラシ選びに関係してきます。女性はお口が小さいので大きな歯ブラシを選んでしまうと、奥歯の方まで届かない場合があります。ヘッドや柄の部分の大きさなども、歯科衛生士と相談しながら決めるといいと思います。

安野:「電動歯ブラシってどうなんですか?」とご相談を受けることも多いですが、これは一概には言えません。例えば、歯磨きする時間がなかったり、手先が器用でなくて上手く磨けない場合には有効かもしれません。でも、力の入れ方が偏ったりして、一部に力が加わると歯ぐきを傷つけてしまいます。

中山:お口の中はとても繊細なので、丁寧に扱うことを意識するといいかもしれません。分からないことがあれば、ぜひ当院の歯科衛生士にご相談ください!

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