重度歯周病治療|多数歯欠損に対し部分床義歯での対応

治療前
初診時の口腔内写真

治療後
メインテナンス時の口腔内写真

歯周病で歯を失った部分への補綴処置(噛み合わせを作る処置)の中に義歯による対応があります。

義歯は取り外しが可能なため清掃が容易であるというメリットがあります。内科的な疾患や年齢などの要因でインプラント治療ができない場合にも有効であり、異物感はややあるものの慣れてしまえば快適に使っている方も多くいます。

それぞれの患者さんが望む方法で噛み合わせを作り、患者さんが満足できる治療を提供することが大切だと思っています。

治療経過

初診時には歯肉の炎症が強く出ており、一部歯肉の潰瘍形成も認める
初診時には歯肉の炎症が強く出ており、一部歯肉の潰瘍形成も認める
歯周病の進行による骨吸収を認める
歯周病の進行による骨吸収を認める
歯周組織再生治療後
歯周組織再生治療により骨の再生を認める
メインテナンス5年経過時
メインテナンス5年経過時の口腔内
主訴

歯茎から出血する

治療内容

まずは口腔衛生状態の改善を図るため歯科衛生士によるブラッシング指導を行い、歯肉の炎症を図るとともに感染源である歯石の除去を行なっていきます。

また臼歯部での噛み合わせがないため、前歯部にかかる負担軽減を考慮して治療用の義歯を作成します。

最終的に歯周ポケットの残存した部分に対して歯周組織再生療法をBio-Ossと自家骨とエムドゲインを併用して行います。

患者様の年齢 65歳
患者様の性別 男性
治療期間 1年8ヶ月
治療費 歯周組織再生治療:10万円/回
治療で得られるメリット

健康な歯肉の確立と残存歯の温存

臼歯部での咬合の確立

咀嚼効率の改善

治療する際に起こるリスク・副作用

義歯の鉤歯に対する今後のダメージ