歯科衛生士という魅力のある仕事と可能性
〜歯科衛生士を目指す・興味のあるすべての方へ〜
皆さんは歯科衛生士という仕事についてどのくらい知っていますか??
なんとなくいつもクリーニングしてくれる人?なんてイメージな方も多いかと思います。
先日当院の歯科衛生士達と一緒にセミナーを受講し改めて歯科衛生士が如何に患者さん達のお口の中に貢献しているかを学びましたので皆さんにもこの場で少しお話しできたらと思います!今回は歯科衛生士を目指す方にも是非届けたい内容です!
さて、まず初めに歯科医療の一番の目的とはなんでしょうか??
私自身が常々思っていることは皆さんのお口の中の健康を維持しよく噛める環境にすることだと思っています。そのためにもやはり重要なことが予防になります!
この予防というとても大切なパートの担い手が歯科医療においては歯科衛生士になります。
歯科衛生士の主な仕事は『歯科疾患の予防と口腔衛生の向上』です!
例えば虫歯ができて痛い!といった経験はあるでしょうか?もしくは歯肉から出血する・歯肉がよく腫れるといった経験はどうでしょう?このような症状が出ている場合もちろん治療の対象になりますが他の病気と一緒で早期に見つけることがとても大切です。
「もっと早く歯医者にかかっていれば歯をもっと残せたのに…」と後悔している方をたくさん見てきましたが、私自身ももう少し早く来院してくれていれば抜歯にならずに済んだだろうなぁと思うことは多々あります。
では普段から定期検診をおこなっている方はどうでしょう?
歯科衛生士から色々な助言を受けることができ、この部分が磨けていないからこのような補助的な清掃器具を使いましょう!など自分ではなかなか目の届かない部分もよくチェックしてくれます。また新たに虫歯ができていないか、歯周病になっていないかなど歯科医師・歯科衛生士のWチェックでお口の中の状態を細かくチェックするのです!
なので歯科疾患の中でも歯を失う原因の第一位と第二位はそれぞれ歯周病、虫歯になりますがこの二つは歯科衛生士の口腔衛生指導によって大部分を予防できるのです!
また仮に歯周病などになってしまった場合でも早期発見することで重症化を防ぐことができるわけです!
それがすなわち長期的な歯の温存につながるわけですから歯科衛生士が皆様の健康に寄与する部分は本当に大きいものとなります!
歯科衛生士の可能性
さて、続いて歯科衛生士という仕事の可能性についてです。
先ほども少し書きましたがただ歯石を漫然と取る仕事が歯科衛生士の仕事ではありません!専門的な知識を持ちながらその患者さんにあった口腔衛生指導を行い、消化器の入口であるお口の健康を維持しながら全身の健康増進に努めています!
(※余談ですがお口の中の細菌が胃や腸などで発見されそこで悪さをしていることも分かってきており口腔内をできるだけクリーンな状態にすることが全身の健康に繋がることが医科の世界でも認識されてきております)
また、歯科医師の指示のもとであれば歯科衛生士ができることは実は数多くあります!しかしそれを知っている歯科医師は案外少ないのが現状です。例えば歯科衛生士が麻酔を行うことに関してもそれはグレーだ!という歯科医師もいるようですが、全くグレーではありません。もちろん普段から知識や技術をアップデートしている必要があり誰もが何でもかんでもやっていい訳ではありません。きちんと学び、患者さんのためになることをしていきたい!!と強く願う歯科衛生士に対して私たち歯科医師も信頼を寄せて任せる訳です!
これから歯科衛生士を目指す学生さんやもしくはその仕事に興味のある方にも是非届けたいことは歯科衛生士の仕事は患者さんの健康に深く関わることができる素晴らしい仕事である!ということです。
最後になりますが私は、連休の中さらに知識をアップデートするために学ぶ姿勢を見せてくれる当院の歯科衛生士達に敬意を表すとともに患者さん達を健康に導くための大切なパートナーだと心から感じています。