ギネス記録にも載った人類最大の感染症”歯周病”
ギネス記録にも載った人類最大の感染症”歯周病” 検査・メインテナンスって??
こんにちは。
2021年もあと少しとなりました。
師走と聞くだけで何故か忙しい気持ちになってしまう私ですが、冷たい風にあたると身体が引き締まり気合いが入る毎日を過ごしている林です。
12月は「梅初月(うめはつづき)」や「春待月(はるまちづき)」ともいわれ、春への期待が込められ、一年の終わりであると共に新たな一年に思いを馳せる月とも言われていますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
最近ではメディアやネット情報などで、皆様の口腔衛生に対する知識が増え、自分の歯を守りたい!という意識が高くなっている傾向にあり
「歯周病なのか検査しては欲しい‼︎」
「歯周病を治したい‼︎」と、来院される方も多くみられます。
お口の中に対する予防の意識が高くなり来院してもらう事は早期発見にも繋がるので凄く大切な事だと思います。
以前より歯周病に関する内容はブログなどでたびたび書かせていただきましたが、今回歯周病の事をもっと知っていただきたいと思い改めて
『歯周病とは?』『クリニックでの検査方法とメインテナンスの重要性』をご紹介させていただきます。
『歯周病とは?』
歯周病は、歯と歯肉の隙間(歯周ポケット)から細菌が侵入することで歯肉に炎症を引き起こし、さらには歯槽骨を溶かしてしまう病気です。歯そのものではなく、歯を支える歯肉や歯槽骨に炎症性の変化が起こる病気ですので進行していても気づきにくい事が多く、症状が出てから来院すると重症化している事が多いのも特徴です。なので定期的に歯科医院を受診して、様々な項目のチェックをする事をお勧めします。
また歯周病はその発症や進行が生活習慣や持病など環境因子から受ける影響も大きくあります。一番身近なものでは喫煙があげられ、喫煙者は禁煙者に比べ3~8倍程度歯周病に罹りやすいと言われています。また国民病と言われ日本人の5人に1人が罹患していると言われている糖尿病も歯周病との関連性が強くあることが分かっています。
他にも不適合な補綴物(被せ物)は、プラークが付着しやすく、歯周病に罹りやすくなっていることも見受けられます。
『クリニックでの検査方法とメインテナンスの重要性』
次にクリニックでの検査方法を一部お伝えします。
問診:患者様の主訴や現病歴をお聞きします
エックス線撮影・CT撮影:歯を支えてる骨がどのくらい残っているかチェックします
口腔内写真撮影:初診での口腔内の状態を把握・記録, 患者様にも見て確認してもらいます
歯周ポケット検査:プローブといった器具で歯周ポケットの測定を行い炎症状態の把握をします
代表的な検査項目を挙げましたが重症度によっては他にも追加で検査が必要になります。
これらの情報を統合し歯周病の進行度や重症度を患者様に説明させてもらいます。
~治療後のメインテナンス~
治療終了後はメインテナンスに移行します。
メインテナンス時には、歯磨きの状態、歯茎の状態や歯周ポケットの深さ、咬み合わせに問題がないか、その他インプラント、義歯、補綴物の状態などチェックし患者様1人1人に合わせた清掃法を私たち歯科衛生士が行っていきます。
メインテナンスの間隔は、歯周病の重症度や歯磨きの状態などによって個別に決める必要がありますが一般的に1~3ヶ月ごとにメインテナンスを受ける事をお勧めします。
またいくら良い治療を受けても自分でしっかりと歯磨きをしないと再発してしまう病気です。
1人1人が自分の口の中を大切にし、口腔衛生の意識を高めて歯周病と言う病気を私たちと一緒に無くしていきましょう‼︎
全力でスタッフ一同サポートさせていただきます。
歯科衛生士 林